ざっくり言うと・・・
・「電気」とは配電線によって配られる電気エネルギーのことで、電気そのものを言います。
・「電機」とは電力によって動く機械、電気機械のことを言います。
・「電器」とは電力を用いて動かす器具、白物家電などのことを言います。
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電気の意味や使い方
「電気」は、テレビが映ったり照明がつくことで存在していることが分かりますが、眼で見ることはできません。つまり、それらの器具を動かすためのエネルギーのことを指します。
古くから研究されてきた電気ですが、17~18世紀に科学としての進歩がみられるようになり、実用化されたのは19世紀後半ごろでそのころから交通機関の動力源や照明など産業や日常生活で使われるようになりました。
1831年、コイルという金属の線を巻いたものの中に磁石を通すと、その磁力により金属の線の中で決まった方向に自由電子が流れ始めるという仕組みが、イギリスの学者によって発見されました。
磁石の動きが早くなればなるほど、流れが強くなり電気が強くなることが分かりましたが、磁石を早く回すのが大変なことから、コイルを回す作業をしたところ同じ電気が生まれることが分かり、現在でも水力発電所のように川をダムでせき止めて高いところから下に落とした勢いで水車を回し、その力でコイルを回したり、火力発電所では石炭や石油を燃やすことでお湯を沸かし、そこから生まれる蒸気で原動機を回し電気を取り出しており、大きな発電機は基本的に、磁石の中でコイルを回して電気を取り出す方式が使われています。
山で見かける風力発電のプロペラも、プロペラが回転する力がコイルに伝わって発電しています。
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電機の意味や使い方
「電機」は電気機械の略称で、電力を使って運転する機械全般のことです。
工場用の電気で動くような比較的大きな電気製品という意味でも使われます。
英語では「electrical machinery」といい、「electrical」は電気を用いた「machinery」は機械や可動部分、機械装置という意味です。
電器の意味や使い方
「電器」は電気器具の略称で、電力を使って動かす器具のことを言います。
比較的電圧の低い電流を利用した、炊飯ジャーやドライヤーなど小型の家電製品のことを表すときに使うことが多いです。